皆さん、麻雀はお好きですか?私は好きです。
マレーシア麻雀*1というものを一度は聞いたことがあると思うので、書きます。
特徴
なんか友達に教えられたルールとネットにあるルールでえらく差があるので私の知っているマレーシア麻雀の話をします。自分の確定翻数で相殺可能とか見たことないが?
- 使用牌はピンズ、字牌の9+7種64枚に抜きドラ16枚の合計80枚
- 5翻縛り、10翻天井
- 七対なし
- 北は抜けず、三元牌と同様の役牌として扱う。
- フリテンなし
- アガった人間が次の親(東家)
マレーシア麻雀のここが偉い!
- ツモ
- カン
- 3人でできる
- 点数計算が楽
- オールマイティ
順にみていきましょう。
ツモ
1000点のアガリの場合、ロンの場合は放銃(振り込み)した人から1000、放銃しなかった人から半分の500、合計1500点がもらえますが、ツモの場合は両方から1000点ずつもらえて2000点のアガリです。
ツモ損とかいう概念は存在しません。てかあんなものが存在すんのは日本くらいや
カン
一番おもろい。手を崩してでもカンする価値がある。どんどんカンしろ。
カンすると点がもらえます。偉いね。
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暗槓 |
2人から1000点 |
大明槓(他家の捨て牌でカン) |
捨てた人から1000点 |
加槓 |
2人から500点 |
3人でできる
三麻なのでね、それはそう。なんなら2人でも全く問題なくできる*2。2人でやってて楽しい麻雀を私はこれ以外に知らない。
点数計算が楽
(翻数)*200がアガリ点です。
5翻縛りは高いように見えてドラがポンポン出るので意外とクリアは難しくない。
ただアガってみたら足りませんでしたっていうケースもそこそこある。まぁその場合も詫び点払えばいいのでね、実に気楽。
オールマイティ
飛(フェイ)ともいいます。マジで偉い。これのおかげで大三元も四喜和もジャンジャン出るし16面待ちとかもできる。4枚手牌に来るとその時点で役満で上がれるのも偉い。
ポンにも使えて、さらにポンした牌をツモるとオールマイティを手牌に戻せる。偉すぎ。ただしオールマイティを使ったカンは不可。
マレーシア麻雀のここが偉くない!
4人ではできない
80枚しかないので、4人が配牌済ませたらドラ抜きで山に11枚しか残らなくなる。悲しいね。
あまりにマレーシア麻雀が楽すぎて、四麻が面倒に感じてしまう自分がいる。
バリエーション
私と、私にこれを教えた人間が様々を面倒くさがって生まれたルール。全ての元凶。
山を積まない
もとはただの怠惰でしたが、めくりドラもなく河も(本来)作らなくていいマレーシア麻雀ではそもそも山がない方がいいことが判明しました。
手間がなくなって早上がりに抵抗がなくなって次の局が始まるのも早い、最高に合理的なやり方です。どれくらい早いかというと、10分で3局くらいなら平気でできる。
終局したら牌を裏返して混ぜ、適当なところでだれかが手牌を集めはじめたら洗牌終了。順番なんてものはお構いなしに手牌の抜きドラを抜ききって補充が終わったら対局開始です。
ツモ関連が適当
親を数回続けてやったあとで子になるとうっかり最初に14枚集めてしまうことなどがあり、1枚伏せて「これ次のツモ牌ってことで」みたいな適当な解決をやります。
補充がよく行われる関係で少牌・多牌も頻発しますが、全部次のツモ番で解決します。いちいちその程度でチョンボにするほど厳密なゲームではない。仮にそれで2000点アガリが飛んできたら2000点アガリを2回すればいいだけなので……
京都レギュレーション
私が京阪神ルールを教わって京都に持ち帰り、下宿で友達とマレーシア麻雀をしながらできたルールです。上記で述べられたルールに次のルールが加わります。
チーなし
三麻やぞチーなんてあるわけないやろ!wって言ってたら本来はあるらしい。うるせ~~!!!!!!知らね~~~~!!!!
全筒子なし
役一覧をうろ覚えで手書きで書き起こした時に消し飛ばしました。今見たらチャンタも消えてて草
ダブル天井
役満は10翻役として計算されるので自動的に天井に達するわけですが、せっかくドラをたくさん抜いたときにそれだと面白くないということで、役満とは別の積み上げ枠の天井と役満枠の天井を二つ用意することにしました。当然ですが積み上げ枠が単体で5翻に満たないとただの10翻アガリです。
つまり抜きドラ10翻分の状態で字一色でアガリになると積み上げ10翻+天井10翻で20翻=4000点のアガリです。ここに大三元とかが加わるとさらに10翻ついて6000点アガリです。
ちなみに、神戸レギュレーションでは10翻アガリを無条件に4000点で計算するらしい、へー。
役一覧
特徴のところでも述べましたが、七対子がアガリとして認められていません。4面子1雀頭以外でアガリにできるのは四飛だけです。
1翻
- ツモ
- ロン
- 嶺上:カンでなく抜きドラの補充でもよい。
- 役牌:他家の風牌以外の5種。場風なんてものはない。
- 槍槓:加槓した牌でのアガリ。
- 抜きドラ:1枚1翻。東家・南家・西家専用の抜きドラが2枚ずつ入っており、対応しない家が抜いても0翻になる。
2翻
- 対々和
- 全筒子平和:アガリ形が字牌を使わない順子4つと雀頭1つの形であれば、待ち不問・面前不問
3翻
10翻
役満です。ダブル天井を採用しない場合は自動的に2000点アガリになって楽です。
- 四喜和
- 大三元
- 字一色
- 四槓子
- 四飛:手牌にオールマイティ(飛)が4枚揃った時点でアガリを宣言可。もちろんアガリ形にしてダブル天井での加点を狙ってもよい。
- 面前無花:抜きドラを一枚も抜くことなく面前でアガリを宣言すること。翻にならない抜きドラを抜いてしまっている場合は成立しない。
これらの役はtrainyard@rouiliaさんのブログを私がうろ覚えで再現した構成になっています。(全筒子がなくなって全筒子平和が2翻なのはそのため)
遊ぶときのセット
牌
普通の日本麻雀のセットで遊べてかつ抜きドラの認識が楽なように調整しています。
抜きドラ
全員に有効なものが10枚、東家・南家・西家専用のものが2枚ずつの計16枚。
春夏秋冬が東南西北に対応するので、専用ドラは1枚は季節牌でよく、もう1枚の方は索子の9, 8, 7で代用しています。
冬は全員に有効で、他の全員に有効な9枚はすべて萬子で代用します。こうすると「冬と萬子は無条件で1翻」と考えられて楽。
オールマイティ
飛なので、鳥の絵である索子の1で代用します。
点棒
持ち点は5000や7000で始めることがおおく、まれに3000や10000にすることもあります。
勘のいい読者は気づいた方もいるでしょうが、これだと10000点棒の出番がないです。
私の使っているセットは500点棒がないタイプで、マレーシア麻雀は100点単位でのやり取りが多いゲームなので、10000点棒を500点棒として使用します。ちなみに真に出番がないのは5000点棒です。5000点以上のアガリなんてものが出ないせいですね。
次回予告
帰省して弟にマレーシア麻雀を仕込もうとしたら麻雀牌がなかったので家にあったもので代用に代用を重ねたら地獄のゲームが完成したので書きます